前々回に書いた件、人生初で面接をやらせてもらいました。
いやあ、参考になったね。会社の側から見たジンジの裏側ってこうなっているのかと。
全くの偶然でランダムに割り当てられる対象者。相性もあるから、採られる側からすればこれは運以外の何物でもない。
朝っぱらから、11人を面接した。姿勢を正していたせいもあり、こっちまで緊張していたのか、すごい肩が凝って疲れた。1回につき約30分、1対1である。
そのうち半分が、KO大学の経済学部生。他の学部はいないのかよ、と正直思ったが、たまたま拙者には当たらなかった。
次に多かったのが東大法学部の2人。
最初に面接したのは、その東大の学生だった。訥弁で対人折衝にはあまり向かなかったが、考え方が論理的だし、緻密な性格だなという印象が感じられ、フロントには出せないが契約書とかドキュメントなどの担当にはいいのではということで、上へ推薦するようコメントした。
この彼については評価が二分していて、訥弁の時点でアウトという人と、それ以外の見所を主張する人に分かれていた。ジンジ担当もそれを分かっていて、様々な意見を聞こうとしていたようだ。
まあ、一般的なハキハキしていて高感度の学生が常に勝つとは限らないという、自分では予想していなかった評価の付け方に自分でも驚いた。
次に来たのが拙者が本日の最高評価を付けたKOの学生さんだった。まず印象に残っているのが、全身から発散されるポジティブな”気”だ。この時点で、勝ったも同然だ。
これはそのときだけ取り繕ってもバレるものである。普段からそうでないと単なる違和感になる。
ちなみに、拙者の重視したポイントは次の通り。
①なぜ、金融機関に就職を希望するのか?
②なぜ他社でなく弊社なのか?
③具体的に何をやりたいのか?そう思ったきっかけは?強い動機付けがあるか?
④やる気全般とストレス耐性
⑤長い下積みに耐える持久力、忍耐力を持ち合わせているか?そうなっても腐ったり、ケツまくらないか?
⑥胡散臭い印象や狡猾な印象がなく、誠実な人柄か?
⑦ポジティブな性格か?
⑧社風に合うか
⑨説明がロジカルで破綻がないか?
そんなところである。最も重視したのが②と③で、これに納得感があるようロジカルに答えられるかでほとんど判断した。要はどうしてもこの業界で働きたいという熱意が人によって温度差がありすぎるのである。
無意識のつもりで、実は結構意識していたのが⑧であった。こんな奴が職場にいたら嫌だなというのは、優秀でも排除していた。こういうのは何となく醸成される社員間のコンセンサスのようなものがあって、結果的にある種の傾向の人材が集まって、社風というものが形作られるのだなと、拙者もはたと気がつかされた次第である。
一方で、学業成績はさほど重視しなかった。むしろ、成績が普通ないしは悪いぐらいの方がユニークな人が多いような気がした。実際、そんなもの実社会で仕事できるかとは全くと言っていいほど関係ないからだ。
要領が良さそうで、調子がいいのも不採用にした。やっていて思ったのが、他社と二股かけているのは分かるものだな、と。
そういう意味では、訪問している会社の業種や企業名のばらつきとかにも注視、質問を浴びせ反応や言動を確認した。全然関係ない業種でいわゆる学生に人気の企業が入っていたりしたら要注意だ。
いくら就活モードでいても、自分はアタマがいいと思っていたり、プライドが高そうな奴にはそれを鼻にかけた微妙な言動にそれが見え隠れするのもよく分かった。後になってよく見ると、他の面接コメントでも指摘されたりしているから面白い。やっぱり、そういうのは出るんだなと。
あと全体的に見て、KOの学生さんは評価が高い。とにかくバランス感覚が他校の学生とは違うのだ。よくその手の特集記事でも見かけるが、これは校風のようなものなのだろう。多くの場合、勉強もちゃんとやっていて、それでいて社交性も備わっている。印象が俄然いいのである。
今回拙者は3人の学生さんを選んだが、もう一人もKOの学生だった。その人は一風変わっていて、やや地味で老成した印象。論語や陽明学が好きだというから驚いたが、ウケ狙いでなくそういう思想が板についていて、長い下積みにも耐える忍耐強さがあると判断したためだ。この業界、実務はむしろ地味で決して派手な世界ではないのである。学校の成績はよくなかったが、別に学生時代に打ち込んでいることがあって、その分疎かになっていたのだと思ったが、それはそれでいいかなと思ったのだ。
残りの学生さんは、②③の動機付けが不十分、自分のやりたいことをやれなかったら辞めそうだなという理由で、評価のランクを下げた。
それにしても、行きたいという部署が1人を除いて全員同じ、弊社を志願する理由も判で押したように同じ、この業界に入りたい理由もほとんどが同じで、全般にユニークな答えは期待できなかった。何でこうなるのかは不思議だった。
それと、拙者の学生時代は、少なくとも欲張りな拙者は「あれもやりました、これもやりました」と言い切れないくらいいろいろなことをやったものだが、今時の学生さんは案外淡白なのか、割と一つか二つのことに専念していて、それ以外のことはあまりやっていないということに非常に驚かされた。アピールするポイントというか、ネタが少ないのである。
やりすぎてもアピールが拡散するが、悪い見方をすれば経験値に乏しく、視野が狭いということにもなるのである。
ド素人面接官なので、社の公式スタンスにも程遠く、傾向と対策の参考にもならないが、拙者はそうやって一日仕事をこなした次第である。
まあ、そんなところだが、自分にとっても非常に為になった一日であった。
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