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2009年6月 5日 (金)

拙者の生まれ故郷に行ってみました

090605_14210001_3 たまたま近くまで来たので、今日、 拙者の生まれ故郷に行ってみた。もうここには数十年行っていない。

拙者の生まれた街は、最近やっているTokyuのCMに出てきそうな、典型的な郊外型の新興住宅地であった。

まず感じたのは、みんな建物は新しく建て替えられていたけど、当時の面影は残っていた。

それと街路樹の木が大きくなっていて、すごく落ち着いた街並みになっていた。雑木林を切り開いて開発された街だから当時も緑はそこそこあったが、当時は本当に新興住宅地だったのだ。

さて、昔の家つまり拙者の生家に向かって歩いてみる。

駅から歩いて間もなく、まず目に入ってきたのが、公園。よくここで夏は盆踊りをしたものだ。

とにかく歩いていて感じるのは、子どもの時の印象より街が小さく感じるのだ。体が大きくなり、目線が高いからだろうか?

公園のとなりにあったマンションは建て替えになっていて、某大手不動産会社が分譲マンションを建築中だった。よく買い物をしたそこのマンションの下にあったスーパーや本屋はなくなっていた。

その向かいには当時の高級マンションがあったのだが、それはそのままだった。築40年ぐらいにはなるはずである。

090605_14270001 さらに歩いていていくと、大きな交差点があり、その近くにはよく母と買い物をした八百屋さんがあったのだが、廃業していた(左の写真)。気のいい店のおばあちゃんはとっくに亡くなっているのだろうし、改めて時間の経過を感じたものである。

その向かいには幼稚園、小学校の同級生の実家の材木屋があったのだが、これも廃業したのか移転したのか、今はアパートになっていた。

さらに生家跡に向かって歩いていくと、丘の上に上がるS字の坂がある。

かつて、そのたもとの農家の庭先にはアヒルが放し飼いになっていて、幼い拙者は「ほら、アヒルさんがいるよ」などとよく言っていたものだった。そんな光景が思い出されたが、今はアヒルはいない。でもアヒルが歩いていた農家に続く小さな坂道は当時の佇まいのままで、不思議な気分だった。

丘の上にあった生家に続くS字の坂を登る。ここも昔のままだ。拙者にとってはここが故郷の風景の一番のハイライトなのである。

小さな子どもには大変な坂だったのだが、今歩いてみると案外サラッと登れてしまう。

登りきると、雨の中、しばし立ち止まって坂の下に向かって懐かしく眺めていたものだった。

ちょうど坂の上のあたりに、かつての同級生の家があったのだが、これも全く跡形もなく、瀟洒な家が二軒建っていた。地主のおばあちゃんもとっくに亡くなって、相続かなんかで切り売りされてしまったのだろう。

090605_14350001_2 そして、いよいよ生家の社宅跡に着いた。

すでに住んでいた社宅はリストラでとっくの昔に売却され、今ではいくつかの宅地に分割され、建て売りと思われる住宅地になっていた。

わずかに中央の小道と、拙者の住んでいた社宅と同じ形状の隣にあった別の古い集合住宅(当時は某大手鉄鋼メーカーの社宅だった)が当時をしのばせる唯一のものである。この小道を幼い拙者はよく走り回っていたものである。

その裏にも同級生がたくさん住んでいた某大手商社の社宅があったのだが、そこも跡形もなく、そのまた隣の某大手電機メーカーの研究所も同様で、すべて整然と区画されたいい感じの住宅街に変わっていた。

090605_14380001 研究所の建つ前は広大な原っぱで、拙者が2歳か3歳の頃だと思うが、よく遊んだ場所である(古い写真に父と写っているのがあるが、とにかく空が広かった記憶がある)。しかし、あまりの変わりように、これには驚いた。

自分の通った幼稚園にも行ってみた。完全に建て替わって全く記憶とは違った風景になっていた。しかし、懐かしい場所だ。

ひとしきり、街を散策し、幼少の頃の記憶をたどってみた。なかなか有意義な時間であった。

しかし思ったのは、幼い頃過ごした街というのは記憶に残るし、その人の人格形成の上でも結構大きなものがあるなあ、と感じた次第である。つまり、どういう街で子育てをするかというのは重要で、その子どもが大きくなったときに、それは大変な思い出になるのだなと。

皆さんもたまには自分が幼かった頃、そして故郷の風景を思い出してみるのもノスタルジーに浸れてよろしいかと思いますよ。

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